全ての基本は歩くことから

目がよくなる、腰痛が治る、若返るとか、色々な健康法が毎日あちこちで語られていますね。どれがほんとうなんだかよくわからないので、とりあえず試してみたりしますが、どれも長続きしないからなのか、実はインチキなのか、本当のことはわからずじまいで終わりにしてしまったりすることが多いのが実情です。ここでも、色々な健康法について調べたり、検証してみます。

今回は「歩く」についてです。人間は二足歩行を始めたときから腰痛という爆弾を抱えるようになったなどと言われていますが、腰痛のことはさておき、毎日適度に歩くことは健康に良いと言われています。当然、全く歩かなければ、足だけでなく全身の筋肉が衰えて、脂肪が燃焼せずに蓄積される体になってしまい、成人病を発症する危険性が高まります。さらに、歩くことは体の血流を改善します。特に大腿部は多くの血液が通る場所ですので、歩くことで多くの血流を促すことになります。東洋医学では、血の巡りが悪いところに病気が宿ると考えますので、その意味においても、歩くことで病の原因を低減させることができると考えられます。実際、厚生労働省は、身体活動量が多い者や運動をよく行っている者は、総死亡、虚血性心疾患、高血圧、糖尿病、肥満、骨粗鬆症、結腸がんなどの罹患率や死亡率が低いこと、また、身体活動や運動が、メンタルヘルスや生活の質の改善に効果をもたらし、更に高齢者も歩行など日常生活における身体活動が、寝たきりや死亡を減少させる効果があると認め、誰でも簡単にできる「歩く」ことを推奨しています(成人は1日1万歩が目標)。

今年、ポケモンGOが大人気になりました。ポケモンGOは、機械の中だけのゲームの世界が、AR(拡張現実)技術を使って現実世界に広がった画期的なゲームで、家にこもっていたゲームオタクたちがにわかに外に飛び出したとも言われています。外で遊ぶスマホゲームのため、危険な場所に入っていったり、マナー違反をする人がいるという社会問題も生じていますが、かく言う私も、あんなものと言いながら、始めてみると次々に出てくるキャラクターやそれらがまた進化したり、ジムと呼ばれる陣地を他のゲームをしている人と取り合ったり、ゲームの面白さと奥深さに惹かれて、しばしばあちこちの公園を訪れたり、今までは車で買い物に行っていた店にも歩いて行くようになったり、圧倒的に「歩く」という行為が増えました。

食事の量や、生活習慣が若干変わったこともありましたが、なんとポケモンGOのおかげで、2ヵ月足らずで体重が4キロも減り、お腹周りもかなりスッキリしたような気がします。ダイエットをしたい方、また健康的になりたい方にはポケモンGOダイエットをダンゼンおススメします。何故なら、単純に歩くよりも、ゲームを楽しみながら自然に痩せて、健康的になる方が断然長続きするからです。もし、そんなことをするのが恥ずかしいと思われる中年、初老の方、全然問題ありません。大きな公園に行けば、子供からオジイさんまでスマホを持ってポケモンを捕まえてますよ。

スマホを持っていない方や、ゲームが好きでない方も多くいらっしゃると思います。そういう方には、できるだけ長続きする散歩や歩く習慣を身に付けることをおススメします。私が住んでいる富山県は、完全なる車社会で、都会に住んでいたときに比べ圧倒的に歩くことが少なくなってしまいました。都会暮らしだとよっぽどのお金持ちでない限り、通学や通勤に1時間かかるのは当たり前です。地方に住むと、もっと歩くのかと思っていましたが、殆どの人が歩くことよりも車に乗ることを選んでいました。そのため、以前よりも圧倒的に歩くことが減ってしまいました。それに反比例して体重はアップ。やはり、歩くことは健康生活の基本だと思います。ポケモンGOをするかどうかは別にして、必ず「歩く」という習慣を身に着けるべきでしょう。いろいろな健康法がありますが、「歩く」ことが最も効果的な生活習慣病防止法ですね。

参考文献:身体活動・運動 | 厚生労働省 http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b2.html(2016年9月20日アクセス)

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