プロポリスの原液

プロポリス製品を選んでいると「原液」という表記をよく見かけます。なんとなく「混ぜものがない濃いもの」というイメージを持たれがちですが、実はこの言葉、使われ方が一つではありません。ここでは「原液」という言葉を整理しながら、表示を見るときに知っておきたいポイントを、事実ベースで紹介します。
「原液」という言葉のあいまいさ
「原液」には、大きく二つの使われ方があります。一つは「抽出して得られた液そのもの」を指す場合。もう一つは「水などで薄めていない状態」という意味で使われる場合です。どちらも同じ「原液」という表記になるため、言葉だけでは中身がどちらを指しているのか判断できません。まずは「原液」という一語に複数のニュアンスがある、と知っておくことが出発点になります。
原塊と抽出液は違う
そもそもプロポリスは、ミツバチが植物の樹液などを集めて巣に塗り固めた「原塊(げんかい)」と呼ばれる固形物です。原塊のままでは口にしにくいため、アルコールなどで成分を取り出した液が「抽出液」になります。つまり、原料である原塊と、製品として手に取る抽出液はまったく別のものです。「原液」という言葉が指しているのは通常この抽出液のほうで、原塊そのものではありません。
「原液=濃い」とは限らない
「原液」と書いてあると濃そうに感じますが、これは必ずしも濃さを保証する言葉ではありません。抽出液は、原料の量や抽出・濃縮の度合いによって中身の濃さが変わります。「薄めていない」という意味で「原液」と表示されていても、もともとの抽出液が薄ければ濃いとは言えません。「原液」という表記だけでは、中身がどのくらい濃いのかは分からないのです。
固形分(濃度)で確かめる
では何を見ればよいかというと、手がかりになるのが「固形分」、いわゆるプロポリスの濃度です。これは液の中にプロポリス由来の成分(固形分)がどれだけ含まれているかを示すもので、Brix値やW/V値といった数値で表されることがあります。同じ「原液」表記でも、この固形分の数値が分かれば、中身の目安をより具体的に比べられます。あわせて、どんな方法で取り出したものかを示すプロポリスの抽出法を確認すると、製品の性格が見えてきます。
表示を見るときの注意
まとめると、「原液」という言葉は便利な反面、それだけでは中身の濃さや原料の量までは伝えてくれません。製品を比べるときは、「原液」という表記に加えて、固形分(濃度)の数値や抽出方法といった具体的な情報まで目を通すこと。言葉のイメージではなく、表示されている事実で確かめる姿勢が、納得して選ぶための近道になります。
