プロポリスの抽出法

ミツバチが集めた樹脂を主原料とするプロポリスは、そのままでは硬い塊で、含まれる成分も非常に複雑です。製品として使いやすい液体やカプセルにするためには、原料から有用な成分を取り出す「抽出」という工程が欠かせません。そして、この抽出にどんな方法を使うかによって、できあがるプロポリスの色や風味、含まれる成分のバランスは大きく変わってきます。ここでは、代表的な3つの抽出法の技術的な違いを見ていきましょう。
なぜ「抽出」が必要なのか
プロポリスの原塊には、樹脂やワックス、花粉などさまざまな物質が混ざり合っています。プロポリスの成分として知られるフラボノイドやアミノ酸などを取り出すには、原料を細かくし、溶剤に溶かし込む工程が必要です。どの溶剤を使うか、どんな条件で処理するかが、抽出法ごとの特徴を生み出します。溶け出しやすい成分が溶剤によって異なるため、同じ原料でも仕上がりが変わるのです。
アルコール(エタノール)抽出 ── 主流の方法
最も広く使われているのが、食用アルコール(エタノール)を溶剤に用いる方法です。樹脂分やフラボノイドのように水に溶けにくい成分をよく溶かし出せるのが大きな特徴で、コスト面でも扱いやすいため、市販品の多くがこの方法を採用しています。一方で、アミノ酸や酵素のようにアルコールには溶けにくい成分もあります。色は濃い褐色になりやすく、プロポリス特有の刺激のある風味がしっかり感じられる傾向があります。
水抽出 ── アルコールフリー
水を溶剤に使う方法は、アルコールが苦手な方や、お酒を控えている方に向いた選択肢です。アルコール抽出とは溶け出す成分のバランスが異なり、アルコールには溶けにくい水溶性の成分が中心になります。仕上がりは刺激が比較的おだやかで、低刺激な部類に入るとされています。フラボノイドのような水に溶けにくい成分は取り出しにくいため、アルコール抽出とは性質の違う製品になります。
超臨界二酸化炭素(CO2)抽出
二酸化炭素に高い圧力と適度な温度をかけると、気体でも液体でもない「超臨界」という状態になります。これを溶剤代わりに使うのが超臨界CO2抽出です。最大の特徴は、抽出後に圧力を戻すと二酸化炭素が気体に戻るため、製品に溶剤が残らない点です。また、他の方法では取り出しにくいテルペノイドなどの成分を抽出できるとされます。設備や手間がかかるぶん、価格は高めになる傾向があります。
抽出法による違いの選び方
このように、抽出法によって色・風味・含まれる成分のバランスはそれぞれ異なります。風味のしっかりした標準的なものを求めるならアルコール抽出、アルコールを避けたいなら水抽出、溶剤を残したくない・希少成分に注目するなら超臨界CO2抽出、といった具合に、目的や好みに合わせて選ぶとよいでしょう。原料そのものの違い、たとえばグリーンプロポリスかどうかによっても仕上がりは変わるため、抽出法と原料の両面から選ぶことをおすすめします。
抽出方法はどこで確認できる?
抽出方法は、商品パッケージの原材料表示や、販売ページの商品説明に記載されていることが多い項目です。「食用アルコール」「エタノール」といった表示があればアルコール抽出、「水」のみであれば水抽出と判断できます。気になる場合は、購入前に販売店へ問い合わせて確認するのも確実です。
アルコールが気になる方へ
アルコール抽出のプロポリスは、微量のアルコール分を含みます。お酒に弱い方、アルコールを避けたい方は、水抽出タイプを選ぶか、購入前に含有量について販売店に確認することをおすすめします。詳しい注意事項はよくあるご質問(ご使用前の注意)もご覧ください。
プロポリスの基礎から確認したい方はプロポリスとは?もご覧ください。
