アレクリンとローズマリー、実は別物

アレクリンはローズマリーと呼ばれていたけど、ローズマリーじゃない!

昔からアレクリンはポルトガル語でローズマリーと呼ばれているため、アレクリンはローズマリーの別称かと思われがちですが、実際は別のものです。アレクリンは俗称ではローズマリーとか、ローズマリー・フィールドと呼ばれており、その学術名はBaccharis dracunculifoliaで南米特有のキク科の高さ3メートルにも成長する低木です。一方、ローズマリーは、Rosmarinus officinalis L.で地中海沿岸原産のシソ科の低木です。昔、スペインやポルトガルから渡った人たちがアレクリンを見て、ローズマリーだと言ったことからその名称がそのまま残ったのでしょう。植物の世界ではこうした誤認はゴマンとありますが、これもその典型でしょう。

低木アレクリン

低木アレクリン

当然、ローズマリーのアロマテラピーオイルと同じことをプロポリスに期待することはできない一方、アルテピリンCはローズマリーのアロマテラピーオイルには含まれておらず、ブラジル産のアレクリンリッチなプロポリスにしか含まれていません。

ただ、ブラジルではもっぱらアレクリンはほうきの材料として利用されてきましたので、ブラジル中どこにでもあるような植物にそんなスゴイ成分が入っているわけがないと揶揄し、昔からのブラウンプロポリスの方がやっぱりスゴイのだという人が、日本の中にも大勢います。ただ、そんな中、アレクリンの林の中で養蜂をやっている養蜂家のところで採れるグリーンプロポリスの成分分析をすると、圧倒的なアルテピリンCの値が出ていますので、そんな下らない議論をするよりもアルテピリンCがどんな可能性を秘めているか、その研究の成果に期待したいですね。

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